身体を動かす企画『立てば芍薬…。』二日目!前半!

青山ねりもの協会の身体を動かす企画『立てば芍薬…。』二日目も無事に終了いたしました。

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ご参加いただいた皆様、見守っていただいた皆様、ありがとうございました。
二日目はお昼から夜までがっつりと。こんなことをやっていました。
13時~16時
前半は日本舞踊の視点から身体を動かすことを考えよう。ということで、今企画二人目のゲストさんにお越しいただきました。
普段浴衣も着る機会がほとんどないので、着るだけでも一苦労…。早めにきてお着換えをしているうちに、みんな集まってきました。
小さいころ浴衣や着物の締め付けが我慢できなくて嫌だった記憶が私はあるのですが、大人になって着るとしゃんと矯正されている感じがして、あの頃の嫌さがあまりない。
ゲストさんが、「普段浴衣や着物を着ない人は、帯に苦労するの?」と素朴な疑問をおっしゃっていた。どうやら帯に時間がかかっているように見えていたみたい。
確かに、全然慣れていないので、帯の締めぐあいとか、正解があまりわからないかも。
何とか無事にお着替えもできて、13時からプログラムスタート。
まずは準備運動。日本舞踊は着付けた状態で、いわゆる身体を伸ばすような準備運動は基本しないそう。ですが、ゲストさんは着付けた状態でもできる色々をやってくれました。脳トレ的な手を動かす運動。腰の位置は動かさず、胸部を動かす運動。これが難しい。大きな動きではなく、身体の中をぐぐぐーっと動かしていく感じ。
後で聞いたら、日本舞踊は身体の内側へ内側へ動きの流れがあるそう。エネルギー的なものを、内側にちゃんとキープさせるイメージが大事みたいです。確かに。逆に、西洋の舞踊は外に外にエネルギーを発していくイメージだなあ。
それから、立つこと。天井から、頭のてっぺんを棒が(糸が)通っているようなようなイメージで、身体の中にもまっすぐ通す。丹田にぐっと集中する。おしりの穴を締める。地面に身体の中に通している棒を突き刺す。あごは引く…。演劇の時もこんな感じのをやったりしますね。
その姿勢をキープしつつ、歩くこと。日本舞踊の基本、すり足で歩くのと、すり足でなく歩くのもやりました。歩く時も腰の位置が動いてはならない!が!動く!
普段の歩き方だと重心が高い。そのクセが、日舞の歩く動きには邪魔になります。着物を着て、いわゆる腰をふって歩く洋服の歩き方をするとなんだかやっぱり変に見えるのは不思議。
女性の歩き方、しなをつくって歩く。男性の歩き方…。色々試しました。ゲストさんのお手本を見ていると、全部ちゃんと違う歩き方になっていてなおかつ綺麗…。
一つ一つにちゃんと型がある感じです。その型を目指して身体をつかうという感覚があるので、結構安心感があるかも。
ついでにモテる所作も教えてもらいました。例えば、お酒をお酌する動作だけでも、日本舞踊的な型になるとひたすら美しい。セクシーさもありつつ、優美というか。
抒情的です…。 それが我々にもちゃんとできたかどうかは別ですが。やはり訓練の賜物な感じがします。
「女性は穴という穴を全部締める。あいていていいのは耳と鼻の穴だけ。」「胸が顔だと思って意識すると良い」という名言もいくつかいただきました。
ちょっと休憩をして、正座の座り方、ご挨拶の仕方も教わりました。 座礼の頭さげる時間は? 足がしびれたら? など我々の素朴な疑問にも答えていただきました。
そこから発展して、イスの座り方、車の乗り方。電車でのつり革のもち方…。日常的な動作にも、お着物だとちょっとしたコツが必要。基本的に、油断はできない。と思っておいた方がいいみたい。日常の動作も、必ず誰かに見られていることを意識している感じがしました。
そして、最後に「さくらさくら」の曲で、簡単な振付をしてもらいました。これなら歌いながらもできるし、ひとつ覚えておくと何かに役に立つかもしれないからとのこと。ゲストさん!!
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簡単だよーすぐできるよーとおっしゃってくれましたが、振りを覚える、みたいなことも普段やらないから、なかなか難しい。今日やったことの集大成がちゃんと全部組み合わさっている振りをいただいたのですが、やってみると、あらためて全然できねえ!と体感します。
それでも繰り返し練習して、最後は皆で踊りました。
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それから、「茄子とかぼちゃ」という端唄の踊りもゲストさんにみせてもらいました。なすかぼ。また全然違う種類のおどりです。
日本舞踊と言ってもこんなのもあるよーと、本当に幅広く伝えていただきました。
終わった後は、身体の使い方がやはり新鮮だ!ということ。西洋舞踊との違いに面白さをかんじたり。日本舞踊の感じは落ち着くとの意見も。
ゲストさんもノリノリで、またやろうね!と楽しいそうに言っていただけて、こちらもうれしい。(日頃、青年層に教える機会があまりないそう。若い人の身体は全然違うし、新鮮で良いなーとおっしゃっていました。にやにやしてました。)
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前半の日舞のコーナーはこれにておしまい。1時間の休憩をはさんで、後半はコンテンポラリーダンス&演劇のコーナー再び。
後半のレポートはまた別に記事にて。ふーっ。
金谷

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