藤原道長

青山ねりもの協会第十回公演『大鏡』、何となく一か月前位になっております。
公演に合わせて授業企画をやろうと思っていたのですが、予定が調整できず、企画が出来なくなってしまいました。
大変申し訳ございません。
ので、かわりといってはあれですが、ブログにてちょっと色々『大鏡』に関して書いていこうと思います。

前にもお話しましたが、『大鏡』は藤原道長という人を中心としたお話。
今日はその藤原道長について。

藤原道長(ふじわらのみちなが)は、平安時代の政治家です。《康保3年(966年)~万寿4年12月4日(1028年1月3日)》
歴史がお好きな方にはとてもとても有名な方。
歴史が好きでなくても、学校で一度は聞く名前なのではなかろうかと思います。

なんで有名かっつーと、すごかったからです。
キッズgooではこんな解説がされております。↓↓

藤原道長(ふじわらのみちなが)は、平安時代の貴族のなかでもっとも成功したといわれている人なんだ。若いころからエリートコースを歩み、30才になるころには「関白(かんぱく)」と呼ばれ、左大臣というえらい役職についたんだ。また、3人のむすめを皇后にあたる「中宮(ちゅうぐう)」にしたんだ。
道長は、政治家としてだけでなく、歌をつくる歌人としても一流の人だったんだ。「この世をば わが世とぞ思ふ もちづきの かけたることも なしと思へば」という「望月の歌」が有名だよ。また、書がうまいことでも知られているんだ。糖尿病(とうにょうびょう)により62才で亡くなるまで、いろいろな分野でかつやくしたんだ。

だそうです。とてもわかりやすいです。キッズgoo
しかし、我々には関白とか左大臣とかのすごさがイマイチピンときません。

関白は摂政関白でおなじみのアレ。天皇を助けて政治をつかさどるお仕事。平安時代では、政治のトップを天皇が務めておりますので、天皇の次に権力のある立場だと思っていて大丈夫かと。
しかし、関白は当時の制度の中では「役職」(「社長」や「副社長」みたいな)として設定されていないので、「役職」は左大臣になります。めんどくさいですね。
つまるところ天皇の次に偉い人です。それに30代の若さでなったのが藤原道長。

しかしこれは道長が有能でコツコツがんばったわけではなく、(いや、ちゃんとそれなりにがんばったりもしていたと思うのですが)ラッキーの賜物だったというのがまたすごい。
道長が関白やら左大臣になる前に流行病があって、当時の重役の方々や、ライバルがバッタバッタと死んでしまうということが起きて、
いろいろな条件をクリアしていて、チャンスを狙える場所にたまたまいたこの人が、ポロっと関白の座を手に入れます。

そんなふうに書くと、こんなちゃっかりラッキーさんに政治任せて大丈夫なのだろうかという気持になりますし、上の歌を見ると、「この世は私のものだ」なんて調子にのってないととてもじゃないが歌えないし。歌うまいってキッズgooはいうけど、私はこの人の歌上手いと思ったことないし。と、彼には不信感ばかり募ります。

しかしながら、権力手に入れてやったやったと喜んでいるだけの人は絶対にいないわけで。
というか、突然日本の政治を任されて、やった!と思える人がどれだけいるのかという話。
そういう感覚は、平安時代だから、というのもあるかもしれませんが。
大きなものを手にいれる「責任」みたいなものの感覚があの時代になかったというのは違うかと思います。

では藤原道長という人はどうだったのか。道長さんを調べれば調べるほど、学校でならった、平安時代の覇者というよりは、やはり人なんだなということがわかってきました。
あと意外とかわいい。(金谷主観)
何となく、今回の『大鏡』は、そういう「人」である道長さんになればと思っております。

そんな道長さんをやりますのが青ねり初参加の磯谷氏です。

image

雪裕さんというさわやかな名前をお持ちのお兄さんです。
平澤さんや佐々木さんは一緒に色々お芝居やったりしたことがあるらしいのですが、金谷は初めてでお互い距離を測りながら稽古してます。
メールの返信を良く返してくれるのできっといい人だと思っています。
不器用だけど、小さい感動みたいなのを出してくれる時の音がピカイチだと思っています。今のところ。

今のところ、磯谷氏は道長さんでストレート。
なんせ176年分の歴史をやるので、役者さんがそれぞれいろんな人をやる予定です。

磯谷氏は道長のみ。かと。思います。

そう。ぶっちゃけまだどうなるかわからないのであいまいな表現しかしていない。
もうすこしで固まってくると思います。

そんなどうなるかわからない『大鏡』
チケット予約はこちらからです。よろしくお願いします。↓
http://www.aoneri.com/form/10ookagami.html

なにかまた書きたすことあれば書きます。

つぎはまた違う人について。書いていこうと、思います。

金谷

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