授業企画について その3 「田端散策」
さて、昨日の記事の続きです。
もはや昨日のことですが記念館だけじゃなくてもちろん「散策」もしてきましたので書きます。
(しかし、1時間半ずっと記念館の展示に夢中だったのでもう満足していたし、台風で雨が降ったりやんだりしていたし、正直帰ろうと思っていました。が!)
芥川の家の跡地がどうもすぐ近くらしいのでそこだけでも…と思い、田端の町を歩いてきました。街を歩くのは初めて!
(しかし、お散歩は楽しいし好きなのですが、私は方向音痴気味で地図を見るのが苦手なため、地図を見ながら歩くのが嫌。あと田端は坂が多い。芥川も文句いってたよ!)
とりあえず、記念館でいただいた地図はこんなかんじ。
確かに記念館から近いぞ!
(しかし、地図をみていると地図ばっかり見ちゃうし、次から次へと行きたくなってキリがないので、この地図は、最初だけみて、収納します!)
記念館を出て右に行き、上の道に上がり、住宅地にずんずん入ると…。小さな看板がひっそり立っています。芥川のお家のあった場所です。
方向音痴でもすぐに見つけることができました。
ほんと、田端文士村記念館の芥川推しがすごい。
こういう看板が他にもあるのかな。と思い、さらに住宅地の奥へ。
記念館でもらったマップにはたくさんの芸術家の名があるのでどこか行けば、跡地にぶち当たるのでは? と思い適当に歩きました。
こういう散歩のときに探すべきは神社仏閣ですね。
昔から変わらない位置にあることが多いのでそれを目安にうろうろします。
田端は以外にも神社仏閣が多かったです。住宅地にひょっと突然現れる感じが不思議です。
あとはとにかく、坂を上りたくない一心で坂を下っていくと、商店街の通りにぶち当たりました。
この商店街は田端文士村のこだわりが満載です。
例えば、
こんな街燈が点々と立っています。(キャー!キクチカーン!)すごいな。
芥川のももちろんあります。
あとは、こういう目印も。
腰の高さくらいの石碑みたいなやつ…。に、地図が!
そしてどうやらこれは商店街だけじゃなく、ポイントポイントに立っているようだ…。
つぎはこれを頼りに近くにあるらしい萩原朔太郎のお家のあたりを散策することに。
赤紙仁王の東覚寺の赤紙仁王通りをうろうろ。道が急に広い。
このあたりは駅の近くよりも土地が広い感じでした。大きなお家もたくさん。
萩原の朔ちゃんは近代詩の王様だし、超有名だし、きっと芥川みたいに看板あるやろ。
と、完全にナメきって小さな看板を探しましたがなんと見つかりませんでした。
さまよっていたら区民センターにたどり着きました。そしてまた形状のちがうそれっぽい看板発見。
全部の芸術家のお家の跡に看板立ってるわけではないんだなと覚ります。
そりゃそうか。芥川の看板だって本当に土地の持ち主にお願いして立てましたって感じだったものなあ…。
冷静に考えて私みたいな人が家のちかくうろうろしてたら嫌だものなあ…。
しかし、このまま左にいけば堀辰夫とか室生犀星とかのお家のあとやら、正岡子規のお墓がある大龍寺とかがあるみたいだったのでそこを回って田端駅に帰ろう…!と、ルートを定め、ずんずん歩きましたが、そのあとはなにも見つけられず、当然のごとく道に迷いました。
(しかし、地図は意地でも開かないぞ!)
そして、最終的にはなぜか駒込駅に到着。
一件落着。
イエア。
せっかくなので六義園にでも行こうとおもったら、ちょうど閉園のお時間でしたので渋々、散策は終了となりました。
…なんだか、地図を見ながら歩くのが嫌いなせいでうまく散策できていないような気がしています。
今度は地図に強い人と一緒に来ます。
記念館のレポートより明らかにテンションが下がっているようですが、別にそんなことはなくて。歩くのは楽しい!
というか、実際歩いてみて一番おもったのは、「ご近所さんってホントいいな!」ということ。
芥川関連の資料を漁ると、本当に多くの芸術家たちの名前とエピソードが出てきます。
例えば、有名どころでは、室生犀星が芥川に「そろそろそのサルマタ洗いなさい」とか言って世話焼いたりとか。
下島医師や小穴くんが頻繁に芥川家に遊びに来たり、逆に芥川が遊びにいったりとか。
萩原朔太郎の詩に感動して芥川が寝巻き姿のまま朝早くに朔太郎の家に駆けこんできたエピソードとか。
色々あるけど、(詳細は授業企画に参加するor検索!)それらの話はなんとなく距離感がわからない、ファンタジックなことにしかとらえられなかったんですね。
しかし、今回歩いてみて、「近所だわ…!」ということを実感したので、少しまた感じ方が変化しました。
大事な人が近くにいる。あるいは、近くにいる人が大事になる。って、物理的に本当にリアルだな。今も昔も。
そんなわけで、丸一日つかって、無事に今回のフィールドワーク的なものを終えることができました。
企画の前に絶対行かなきゃ!と思っていたので、夏休みの目標をまた一つ達成した気持ちです。本当に、直前ですが。
芥川にご興味があって、今後の夏の予定に余裕のある方は田端へ行ってみてはいかがでしょうか。まあ別に夏以外でも田端は伝説の地ですがね!
そして、
いよいよ明後日から企画が始まります!今回の企画でまたいろんな考えや、いろんな方と出会えたらいいなと思っています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
あ、ちなみに、別途で8月ちまきの会もあります。
8月29日(月)18時頃から、練馬区か豊島区の公共施設でやります。
授業企画アフターになるかもしれませんが、こちらもぜひ遊びに来てください。
ちまきの会のお問い合わせもinfo@aoneri.comへぜひ!
(そういえば、芥川ばかりで『羅生門』については全然書いてなかった…。授業でやるからと思ってつい…。授業企画のレポートを書けたらそこで書きたい。)
…芥川のことばかりで申し訳ないが、実はもう1つ、企画の前に行っておきたい場所があります。こちらも、行けましたらなにか書きたいな。
今度は誰かに付き合ってもらおう。
金谷
*****************************
『夏の終わりの羅生門』企画へのお申込みはメールにて受付中です。
info@aoneri.com
(参加希望の方は、件名に、「授業企画申し込み」と明記のうえ、本文に、①氏名(ふりがな)②アドレス③電話番号④参加予定日を書いて下記アドレスまでお申し込みください。)
企画の詳細についてはこちらから!↓
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。
- トラックバック URL
この投稿へのコメント