在原業平

お久しぶりに!『大鏡』について。3回目。

とりあえず人物ごとにご紹介してるけど、本番までに何人紹介できるのやら。
とりあえず有名どころはガンガン押さえておきたいと思います。

今夜は在原業平様。

平安のプレイボーイで超ド級に有名な歌人・政治家でございます。
漫画の『ちはやぶる』の題名のもとになった「ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くゝるとは」の歌の作者はこの人。この歌は百人一首の歌ですね。

そのほか色んな和歌集にこの人の歌が載っているのでやはり素晴らしい歌人さんだったのでしょう。

藤原道長のいた時代より前の時代に活躍なさった方ですので、道長と直接関係はありませんが、原作の大鏡の中でも業平さまの話題はたくさん出てきます。

中でも一番語られるのが、清和天皇の皇太后、二条后と呼ばれる藤原高子(のちの道長の先祖でもあります。)との関係。
ふたりは昔、恋愛関係にあったとされています。
『伊勢物語』の「芥川」というお話があります。業平とされる「昔男」が、まだ后になるまえの高子を連れ出して駆け落ちしようとするお話です。結局駆け落ちは失敗し、高子は鬼に喰われてしまうというのが、「芥川」のざっくりとしたお話ですが、史実では後にちゃんと后になるので、鬼には食われていないようです。(実際には、高子の兄弟たちが、業平から高子を奪い返したとされます。)
『大鏡』が成立した平安時代後期にはこのお話は既に有名だったらしいです。

いまでいうと、芸能人みたいな感じだったんでしょうか。彼は。

先に紹介したあの歌は実は、皇后になった高子の前で詠んだ歌とされています。
昔恋愛関係にあった二人はその後仕事の場で会ったりしておりました。
(実はそういうの、平安でも良くある話。後の時代にでてくる清少納言も、離婚した夫と離婚した後も仕事で会ったりして、で、わりと仲良かったりする。まあ、恋愛の感覚もだいぶ違うのだろうけど。)

業平は他にも、たくさんの女性との恋愛関係にあったりと話題に事欠かないのですが、
彼も一応政治家さんでもありました。
実はとても高貴な家の生まれである業平ですが、彼が生まれた時代はちょうど藤原氏が勢力を増していっていた時代でもあります。そんな時代の中で、政治家よりは、歌人として、プレイボーイとして有名だった彼。で、今でもそれで有名な方。

なんでそんなに恋愛したのか、歌を詠んでいたのか。「好きだから」だけじゃできない所行だと言う人もいますが。いったいどうなんでしょうか。
歌の感じだと、なんかとってもシンプルな感じが多いので、無邪気な自由な根本があるような気もしますが。勝手に。

ちなみに抱いた女は3000人以上という伝説もあります。
彼は五十六歳くらいで亡くなったらしいので、ええと、年計算するとどうなるんだ。

そんな在原業平を担当しますのが千葉恵佑氏。

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彼のお兄ちゃんと金谷・平澤は同級生で、(今回なんとそのおにいちゃんも出演していただく予定。千葉家!)恵佑くんこと、けいちゃんは中学とか高校生くらいのころから見たことはあったんですが気づいたらこんなに大きくなってました。もともと大きかったけれど。

最初出演していただくとなったときはこちらが完璧ビビっていたのですが、とてもよい大人になっておりまして安心させていただいております。とてもちゃんとしたイケメンです。まんまと業平を担当してもらいます。

青ねりはもちろんはじめてで、たぶん小劇場みたいなあれもはじめてかと思われるので、いつこちらが飽きられるか心配ではありますが。いまのところしっかりと居てくださっております。ちゃんと一回一回持ちかえって、次の日になにかしらにして持ってきてくれるので、もっともっと回転数があがればいいなと思いながらいまのところ見守っております。

ちなみに私は、彼のお疲れ様の挨拶がとても好き。あんないいお疲れ様ですの挨拶はいままで出会ったことが無いというぐらい抜群に良いと思っている。

良い挨拶のイケメンがいる『大鏡』。チケット予約はこちらから↓
http://www.aoneri.com/form/10ookagami.html

それでは。今日もお疲れさまでした!

金谷

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